例年は電動カート試乗会もやったりする。。。けどコロナで自粛。
3年前は日本EVフェスティバルでも優勝した電動カートを持ってきて
試乗会がウケた。 ドリフト、ホイールスピン、パワースライドで
タイヤをキャーキャー♪ 鳴らして。。。
他にプリウスの分解インバータや、アクアのモータ内部部品等々とかも展示してたけどこっちはほぼ誰も見ない。
みんなの関心は市販車HVのモータを使って製作した電動レーシングカート
今年はうちのEV教育研修で若い衆が製作してる電動レーシングカート、
いろんなのがある中でスタンダードなやつを展示。
モータは1個だけ。市販車HVのISGで使っているモータ、30kW品・・・40馬力。
市販車のISG・・・
アイドルストップ&エンジン再スタート、ちょいとEV走行に使用され
たりするのに使われるモータ
それでも一般のレーシングカートエンジンは10kwなので3倍のパワー。
展示開始準備できて学生たちが来る前 こんな感じ。
次の写真、
学生が途切れることはほとんどなかった、ずーっとこんな感じ。
赤シャツの学生達は名古屋大学 これまでEVクラス連続優勝の大学。
彼らは今回、ドイツ製の学生フォーミュラ用に開発されたモータを4個使って4輪駆動。 でも、車検の時、うまく動かなくなって車検通らず失格。。。残念...
うちのモータの方が出力大きいし、高価なドイツ製と違って無償で提供するよ、
インバータも無償、技術サポートもするよ♪ こっちに変えてみない?って話した。
市販車に使ってるモノだから品質信頼性バッチリだよって。
ドイツ製のモータは非常に高価なのに全く技術サポートはないらしい。
今回・・・・
”東大”って やっぱ違うな... って思ったこと。
東大生がモータ制御について専門でやってる人でも
あまり知らないようなこと細かく聞いてきた。 モータの極数はどうなの?
インバータ制御PWM周波数切り替えはどうやってるの等々・・・
で、制御担当やってるの?よく勉強してるね。って言うと、
「いえ、ぼくはブレーキ担当です。」って。
制御仕様書があったんでちょっと読んだだけ...らしい。
でもってほとんど正しく理解できてる。
まじか・・・ 周りがどよめきました...
他の学校でのモータ制御担当ですって言ってる子達より
遥かに詳しいんだけど。。。 でした。
自分のいる研究所には多くはないけどそれなりに東大卒はいて。。。
で、思い出した。。。
昔、市販車HVのインバータ開発設計してた時、同じ部に東大のドクター出た子が
入ってきた。でも彼はちょいと思ってたのと仕事の内容が違うって感じてたそうで
その訴え方...が印象的だった。
表立って文句は全く言わない。まじめに仕事はやってる。
でも、、、彼の机の上には・・・
相対性理論、特殊相対性理論等々の物理学関連の理論専門書がズラリ。。。
インバータの設計、モータの制御には全く必要ないんだけどな・・・
自分もやりたいのは市販車HVのインバータ開発設計じゃなくて、
次世代向けのモノがやりたかったもんで仕事は研究に変えてもらった。
自分が設計したHV車のインバータが搭載された自動車が世の中に出ていくのは
けっこー達成感があってよかったけど。。。
今は彼も、自分も市販車HVのインバータ開発設計じゃなくて
同じ研究所で別のことやってるんだよな。。。